バズれ!ラボラトリーズ!!

世界は狭い、そして広い。どっちやねん。

今年もやります!

僕が日課のように訪れている『ほぼ日刊イトイ新聞』(https://www.1101.com/home.html)というサイトは、とある世代にはあまりにも有名な糸井重里という人が主催しているネットの老舗。(1998年に開設され今も続いている)

このサイトで、なにかイベントをしたり季節限定のものを販売するといった記事の見出しに、

「今年もやります!◯◯◯◯!」

というものがよく使われている。僕はこの一文、すごくいいキャッチだなぁと思うのです。

「今年もやります」というとてもとても短い文のなかには、それを見た人に「毎年恒例の行事なのかな」だとか「人気あるんだなぁ」とか、「もうそんな時季か」のような、とてもとてもたくさんの感情や感想を、瞬間的に思い起こす情報力が詰まっているのだ。本当に「いい言葉だなぁ」と感心しちゃう。
おそらく「今年も」、特に「も」の部分がいい仕事をしているんだろうと僕はニラんでいる。「今年も」というからには、「去年もやったんだろうなぁ」や「来年はやるのかな」と過去や未来へ想像が広がる。楽しいイベントや素敵なアイテムと、過去から未来へ広がる時間が相まってとてもポジティブな気持ちになるのだ。
それと、瞬間的に意識を過去へ向けることで、はじめてのお店や物やイベントでも、まるで昔から知っていたかのような「馴染み感」が出るのだ。

毎年恒例の季節限定といえば、似たようなものに

冷やし中華はじめました」

という有名な言葉があるけれど、なんというか、少し味気ない。だから、

「今年もやります!冷やし中華

ほら、グッと魅力が増したでしょ?

ということで、今年もよろしく!