バズれ!ラボラトリーズ!!

世界は狭い、そして広い。どっちやねん。

神様と悪魔の証明

昔(と言っても去年くらいの昔)、中学生の男の子に「神様はいると思うか?」と尋ねられた。

なるほど、なかなか難しい問いだ。「いない」と言えば悪魔の証明、つまり不存在を証明しなくてはならない。

「ない」ということの証明は、場合によっては「ある」ことの証明よりも遥かに難しいものだ。絶滅が確認された動物が何十年も経って、「どっこい生きてた」ということもあるのだ。いや、そもそも「絶滅の確認」なんて可能なのか。そういえば昔、「透明人間の確認」なんてコントがあったなあ。

と、ここまで考えてよくよく質問を思い返してみると、「いると思うか?」と聞かれていた。「いるのか?」でなく「いると思うか」、つまり存在を信じるか信じないかを問われていたのだ。

それがたとえ存在しなくても、存在を信じることはできる。だから大事なのは「いてほしい、有ってほしいと君が願うかどうか」なのではないだろうか。

昔話に出てきたトロイの街を信じ続けたシュリーマンはついにトロイ遺跡を発見した。トロイはそれまで誰も実在を信じていなかった街だ。

人の信じる力、願う力は、強い力を発揮するのかもしれない。「思う一念岩をも通す」という言葉もあるくらいだ。

僕はそうだなあ、いてほしいと思うかな、神様は。